一つの場所に集まる「二十三夜塔」「がんかけ地蔵尊」「庚申塔」

西武新宿線「沼袋駅」から徒歩9分、「野方駅」から徒歩7分の場所に、中野区認定観光資源にも選ばれている二十三夜塔があります。ここはJR中野駅方面から向かってきた場合、沼袋方面と野方方面に分かれる三差路に位置した場所でもあります。

この二十三夜塔は庚申(こうしん)塔と同じく全国各地で見ることができ、別名「月待塔(つきまちとう)」とも呼ばれています。月を対象とした民間信仰の集まり「月待行事」における記念や供養の証として建てられた塔で、「月待行事」とは江戸時代~昭和初期に全国で盛んにおこなわれていた、十五夜、十六夜、十九夜、二十二夜、二十三夜といった特定の月齢の夜に、飲食をしたあと経を唱えて月を拝んだり、悪霊を追い払ったりする集まりのことです。
現在の石碑は昭和初期に再建されたものですが、これは当時このあたりで疫病が流行った際に、祈祷師が受けたお告げによって建てられたと伝えられています。

二十三夜と大きく書かれた石碑の隣には祠があり、その中には「がんかけ地蔵尊」と呼ばれるお地蔵様が建っています。これは延享元年(1744年)に建立されたもので、台石には観音霊場百カ所を巡り長寿福来と来世での安穏を願う旨の文字が書かれています。

また同じく祠の中には、太陽と月、青面金剛像、三匹の猿、二匹の鶏などが彫られた庚申塔もあり、台石には、「右中村道左さぎのみや道」と記され、昔は道しるべの役割も果たしていました。

 

所在地 中野区野方3-7
アクセス 西武新宿線「沼袋駅」から徒歩9分、「野方駅」から徒歩7分

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