山政醤油醸造所のレンガ塀

明治から大正のかけての青梅街道沿いには多くの産業が栄えていたと言います。山政家は当時の中野の資産家で、この土地で醤油醸造所を営んでいました。広大な施設であったらしく、このレンガ塀の辺りから青梅街道を越えた桃園小学校辺りまで続いたと言われています。醸造所の創業は明治5年、このレンガの塀は明治32年に建てられたもの。セメントがなかった時代の初期の洋風レンガの構造物で、石灰や海藻、砂などで固める日本古来の漆喰の技術に、レンガを交互に重ねていくフランス積という工法を組み合わせたものとなっています。醤油の醸造は当時、味噌の醸造やそば粉の製造とともに中野の中心的な産業でした。中野で醤油が醸造されていたなんて不思議な気がしますが、中野近くの新青梅街道の西落合(新宿区)にはごま油の製造所跡もあり、当時はこのあたりはそういった食品産業の中心だったのですね。当時の面影を想像しながら歩くのもまた楽しい中野散歩です。
 
所在地 中野区中央2-32
アクセス 東京メトロ丸ノ内線「中野坂上」駅から徒歩9分

 
 

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中野区認定観光資源
中野区の都市観光の振興を目的として、区内の地域資源(旧跡・建築物・文化財・商店街・食文化・イベントなどの有形無形の資源)の中から、中野区の魅力をPRする観光資源として、平成26年2月に区が公式に認定したものです。
本資源は、有識者等で構成する選考会において選定し、所有者の同意を得た資源を中野区認定観光資源として認定しています。 

山政醤油醸造所跡

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