これぞ都会の神社? コンクリートに守られた八津御嶽神社

中野区の南東にあたる中野坂上駅付近は新宿にもほど近く、大きな通りには車が行き交い高いビルが並ぶ都会的な地区です。その中野坂上駅の近くを流れる神田川のほとりを歩いていると、不意に大きな灰色のコンクリートの建物が現れます。

コンクリートで作られた直線的な形。川沿いに堂々と立つ姿には威厳があります。よく見ると、こちらもコンクリート製の鳥居が。

この大きな建物が、八津御嶽(やつみたけ)神社です。元々は甲州東河内領(いまの山梨県南西部)に着任した地頭が小さな祠を建立して所領の鎮守としたことを起源とし、大正10年に神主が東京へやって来たことから分社としてあるのだそう。今も本宮は山梨県にあります。時代とともに場所や姿を変え、今のかたちになったのはだいたい20年ほど前のことだそうです。

自動ドアをくぐり中に入ると、なんと空調が効いた空間です。快適な参拝ができます。

大きなしめ縄がかけられた自動ドアに驚きながら入ってみると、中は空調が効いていてさらに驚くことになりました。入ってすぐ、右手にはコンパクトにまとまった手水のスペースがあり、靴を脱いで上がったらこちらでお清めしていざ参拝です。

本殿に続く階段の壁にはさまざまな絵画などが掛けられ、思わずゆっくり歩いてしまいます

玄関のちょうど真上にあるという本殿へ、階段を上って向かいます。大きな窓が明るく、壁に掛けられたさまざまな絵画などを眺めながらゆっくりと上っていきました。

本殿のある間は天井が近く、奥の天窓からの光に照らされた本殿がいっそうまぶしく見えます

入ってすぐ、天井が近いためその意匠も気になりますが、何より目を惹くのは奥にある本殿です。屋内に作られているため風雨の心配もなく、総檜造りの社をそのまま目にすることができます。

自然の日光が降り注ぎ、明るく輝く檜皮屋根

屋根には数千枚という檜皮が積み重なっており、ちょうど午後の太陽に照らされて明るく輝いていました。

本殿前の広場は大理石製。コンサートや寄席などのステージとしても使われます

神社として参拝客を待つだけでなく、寄席やコンサートなども開催されているとのことで、驚くばかりです。
「神社は人に寄り添うのだから、時代に合わせて変わっていかないとね」とは、ご案内してくださった宮司・山本さんの言葉。なるほど現代的な神社のかたちだと感じられました。

八津御嶽(やつみたけ)神社
所在地 中野区本町2-7-6
アクセス 東京メトロ丸ノ内線中野新橋駅より徒歩6分
電話番号 03-3372-4252
ホームページ http://yatsumitake.com/

※問い合わせ先の記載がない記事については、まるっと中野編集部までお問い合わせ下さい。
掲載場所近隣の区民の皆様に直接お問い合わせすることはご遠慮いただきますよう、お願い申し上げます。

※掲載情報は全て記事公開当時のものです。