土地の恵みと人々の幸福を願って奉安された「たから第六天」

東京メトロ丸ノ内線・都営大江戸線「中野坂上駅」から山手通りを南に向かい神田川を渡って徒歩10分。
左手に独特な形の御堂が見えてきました。

たから第六天

「たから第六天」は、同じ中野坂上にある成願寺が建てられた際に地域住民の安息を願って奉安された建造物です。

成願寺

第六天とは仏教の宇宙観による「六欲天」の最上位にあるためこの名で呼ばれているとのことです。
もともと仏教に敵対する天魔でしたが、お釈迦さまの導きによって仏法と人々の守り神となったそうです。

たから第六天由来の石碑

 このたから第六天の上には「大観通宝」が飾られています。

塔の上にある大観通宝の飾り

成願寺を建立した鈴木九郎がこの地に来て生活している時に馬を売りにいき、その途中浅草の観音さまにお参りをして「この馬が良い値で売れますように。そのお金のなかに大観通宝がまざっていたらそれは全部観音さまにさしあげます」と願掛けをしたそうです。
馬は良い値で売れ喜んでいましたが、受け取ったお金を見てみると全て大観通宝だった。困ってしまいましたが、願掛けをしたこともあるので、全て観音さまにさしあげ、翌日から今まで以上に働き財を成し、中野長者と呼ばれるようになったそうです。
こんな縁があり、大観通宝が「たから第六天」ならびに「成願寺」の建物に飾られています。

たから第六天の中を見させていただくと、 中に白い仏像が祀られています。

たから第六天の中にある仏像

それほど大きな仏像ではありませんが、とても優しい表情です。
仏像の後ろに白い掛け軸がありましたが、描かれている絵があまり見えませんでした。うっすらと描かれている絵が気になって画像を調整したところ、青く薄い線で描かれた仏像の絵が見えてきました。

 画像を調整すると、白い掛け軸から仏像の絵が浮かび上がりました。

たから第六天の近くでは、待ち合わせをしている様子の外国人がおり、認知しやすい場所であることが伺えます。

たから第六天
住所 中野区弥生町1丁目4−6
アクセス 東京メトロ丸ノ内線・都営大江戸線「中野坂上駅」から徒歩10分
電話 03-3372-2711(成願寺)
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