「日限りのおいなりさん」と呼ばれ親しまれている「五柱五成神社」

東京メトロ丸ノ内線「新中野駅」を出てすぐの、鍋屋横丁交差点裏にあるのが「五柱五成神社(ごしゃいなりじんじゃ)」です。

文政6年(1823年)、槙屋平兵衛が、京都伏見稲荷大社一之宮末広大神の御分霊をお祀りしたのが始まり。ここには五柱の神が祀られており、そのため「五(柱)」の名前が付けられています。
※柱は神様を数える単位。更に五柱の神により構成されているので五成(いつなり/稲担)と読んだのが神社名の由来です
五柱の神のご利益(働き)は次のものです。
①萬物成長(すべてのもののいのちを豊かに成長させる働き)
②五穀豊穣(穀類をはじめ作物を豊かに成熟させる働き)
③天候安穏(気候や風土を順調に導く働き)
④田畑守護(田や畑を災害から守る働き)
⑤商売繁盛(売買を盛んにし、市場を栄えさせる働き)

その後、昭和5年(1930年)に宗教法人解脱会の開祖岡野聖憲師が当地を訪れた際、末広稲荷の極めて高い御神徳を感じ「この稲荷は單に一族一門の守護神としておくべきでない、広く世の人々にその御神徳を分つべきである」とご教示され、新たに衣・食・住一切を司る稲荷の大祖神として五柱の神々を「天圀蔵五柱五成大神」と名付け、他の神々と併せて祀りました。

以来、この神社は「日限りのおいなりさん」と呼ばれ、地元の人々に親しまれています。なぜ「日限りのおいなりさん」と呼ばれているかというと、この神社では「願いごとがあるときは、7日間あるいは21日間と日限りをして参拝すると願いが叶う」と定め伝えられているからです。また、大願成就には必ず五色のお旗をあげるようにとも定め伝えられています。

毎年3月の例大祭のときにお披露目される御神輿

境内は、本殿が五柱五成神社、摂社が天五色辨財天(弁天様)となっていて、本殿の主祭神は、中央が、天圀蔵五柱五成大神(天日瑞穂造美尊、天豊穀食類媛命、天豊宇気比媛命、天太田地土命、天大市比売尊)、左が天五色大天空大神、右が正一位槙屋末広稲荷大明神となっています。

摂社の前には、富士山を模った石碑があり、毎年7月の富士山巡礼イベントでは、ここで登山の安全祈願を行います。中央に「冨士浅間両龍王神」、左に「天五色大中小天空神」、右に「天猿田彦大神」、下段中央に「天圀蔵五柱五成大霊魂」、下段左に「天大國主大霊魂 惠比壽大黒天」、下段右に「三社大口眞大霊魂」が祀られています。

また、鍋横地域の守護神としてかつての鍋屋横丁の老舗「阿波屋呉服店」の敷地内に祀られていた「阿波屋稲荷」が、再開発により2018年に、兄弟稲荷の関係であるこの神社の境内に移設されています。

 

境内には大きな木が何本も立っており、写真は樹齢二百年を超える大銀杏の御神木で、中野区指定の保護樹木ともなっています。

五柱五成神社
所在地 中野区本町4-30-26
アクセス 東京メトロ丸ノ内線「新中野駅」より徒歩3分
電話 03-3381-2262(社務所)

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