伝統の技で作り出す美しい小間物「野村べっ甲」

江戸時代初期から受け継がれている江戸べっ甲を製作、販売している「野村べっ甲」は平和公園通り沿いに店を構えています。

べっ甲の素材となるウミガメの一種「タイマイ」。少々小柄なウミガメです。

べっ甲とは、ウミガメの一種であるタイマイの甲羅を加工したもので、その飴色と斑点模様が美しく、メガネやアクセサリーなどに用いられます。

江戸べっ甲は、国の伝統工芸品に指定されており、職人の野村勇さんは、この道ひと筋65年。野村べっ甲の2代目を務め、優秀な技能者である東京マイスターに認定されています。

今回は、その製作過程の一部を見せていただきました!

素材であるタイマイの甲羅

これが加工前のタイマイの甲羅。白っぽいものはお腹側の甲羅です。

甲羅を糸ノコギリで裁断します。難しい曲線でも難なく切っていきます。

切り出したものをヤスリなどで整えます。

水と熱と圧力を使って薄い甲羅を貼り合わせていきます

素材は薄く均一でないため、水と熱と圧力を使い、数枚を貼り合わせて厚い1枚の板にして細工します。

甲羅はニカワ質を多く含んでいて接着力が強いので、接着剤は使用しません。

そうして分厚くした1枚の板を糸ノコギリで切り抜いたのが、右のもの。

さらに、曲げたりする加工も、水と熱を使って行います。

こうして、美しいペンダントが完成!艷やかな透明感も美しく、べっ甲ならではの味わい深い色です。

野村べっ甲では、べっ甲製品を問屋などに卸していますが、お店で直販もしています。また、注文製作や修理なども承っているとのこと。

お店にある商品を紹介していただきました。

蝶のブローチ(30000円/税別)

べっ甲の柄を巧みに生かした蝶のブローチ(30000円/税別)。

ネックレス(30000円/税別)

たくさんのパーツで組み上げられたネックレス(30000円/税別)。こちらも透明感が見事です。

耳かき(3000円/税別)

身に着けるアクセサリー以外には、耳かき(3000円/税別)など小物も。

べっ甲は自然の艶があり、なめらかで軽く、その絶妙な色はなかなか写真ではお伝えできません。

ぜひ直接訪れて、実物をその目で見て、べっ甲の魅力を確認してみてください!

野村べっ甲
所在地 中野区新井2-39-8
電話 03-3386-6875
営業時間 9:00~17:00
不定休(予め電話で確認してから来店してください)
アクセス 西武新宿線「沼袋駅」から徒歩8分

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