ゲームセンターの魅力!“ここに来れば誰かいる”〜中野TRF特別インタビュー

アーケードゲーム筐体を設置するアミューズメントスペース「ゲームセンター」、通称「ゲーセン」は、1970年代頭に世界初の業務用アーケードゲームが登場して以来、世界中にまたたくまに広がりました。日本でも大きなブームとなり、1989年には国内に約22000店のゲームセンターがありましが、インターネットやスマホの普及、ユーザーのニーズの変化などで、今では全盛期の1/5まで数は減少。日本中からゲームセンターが少しずつ姿を消しつつあります。

そんな中、中野ブロードウェイ4階に、今なおファンから根強い支持を集めるゲームセンターがあります。2004年に中野ブロードウェイ4階のエレベーター通りにオープンした「中野TRF(Tokyo Ranking Fighters)」。主に格闘系ゲームで人気を集め、「北斗の拳」では過去80人を超える大会参加者を集め、同タイトルイベントではメッカ的な存在となっています。

店長のじょにおさん(写真左)と技術担当の山浦さん(写真右)

そんな知る人ぞ知る“まちのゲーセン”に、名物店長「じょにお」さんが帰ってきました。じょにおさんは以前も中野TRFの店長を務め、格闘ゲームの動画配信などを通じてTRFの盛り上げ、またゲームセンターそのものの魅力周知に大きな貢献をしてきました。プレイヤーとしての実力も本物で、「ギルティギア-GGXrd」の世界大会(※)では、世界17位という成績を残しています。
「じょにお」という名前も、ギルティギアシリーズのキャラ“ジョニー”を主に使用していたことから付けられたそうです。
※Evolution Championship series 2015(エボリューション チャンピオンシップ シリーズ 2015)

今回はそんな中のTRFの名物店長・じょにおさん(以下じょにお)と、お店を共に盛り上げている技術担当の山浦さん(以下山浦)に、ゲームセンターの魅力やお店の過去と現在、そして今後の展望をお聞きしました。

ゲーセンデビューは中学生時代。ハマったのは「ギルティギア」!

–ゲームにハマったきっかけはなんですか?
じょにお:初めてゲームセンターに行ったのは、中学の時に部活の先輩・友達と行った時です。そこで初めてレバーを使って操作する アーケードゲーム筐体(『カプコンVS SNK2)に触れました。それまで野球ばっかりやってましたから、全然上手く動かせず、最初はハマらなかったんですが、その後にやった『GUILTY GEAR X(ギルティギアゼクス)』という格闘ゲームがすごく綺麗なグラフィックで、ハマりましたね。 

それからゲームセンターに行くようになったのですが、高校生の時に「大会があるから参加してみませんか?」といったメールをもらったんです。参加してみたんですが、結果は全然ダメでした(笑)ただ、その時初めてゲームにも実力を競う大会があることを知り、野球も毎日練習して大会に臨むんですけど、ゲームの世界も同じなんだと驚きました。ゲームの大会をきっかけにゲームセンターの魅力にさらにハマっていきましたね。

 今年から中野TRFに復帰されたんですよね。
じょにお:はい。中野TRFで働き始めてちょうど2年経った2009年に中学の時に友人に誘われて、高田馬場の「ゲーセンミカド」に行きました。当時、「中野TRF」のオーナーは急な話でも、快く送り出してくれました。
でもこのご時世、ゲームセンターがどんどん閉店している中、このまま何もしないでゲームセンターがなくなるを見ているだけなのは寂しいな…という思いと、ここ(中野TRF)を辞めたのもちょっと後悔してる部分もあって(笑)。お店を取り巻く状況は厳しいですけど、オーナーへの恩返しになれば良いなと思って戻ってきました。

 –山浦さんもずっとゲームに親しんできたんですか?
山浦:小学生に上がるころにちょうどインベーダーゲームがブームになり、ゲームセンターに行くようにもなりました。ただゲームセンターに行ってるのを小学校の先生に見つかると怒られるんです。当時は不良が行く場所、といった認識も強かったですから(笑)。そして高校卒業後はセガに入り、その後「中野ロイヤル」というゲームセンターで働き、「中野TRF」が出来た時にお手伝いって形で携わりながら今に至ります。

ゲームセンターは部活”!ここに来れば誰かいる!

–ゲームセンターの魅力って何でしょうか
じょにお:自分の中のイメージは「部活」ですね。学校や仕事が終わったらここに集まって、年齢も関係なく、共通の話題でワイワイ話したりゲームをプレイする、そんな場所。こういう個人経営の店舗って、お客さん同士の距離が近いのが特徴だと思うんです。知らない者同士がいつの間にか友達になって、仲間の輪がどんどん広がって行く。それがゲームセンターの魅力だと思います。そして何年たっても、ここに来れば誰か仲間がいる、そんな場所としてゲームセンターを残したいと今は思っています。

コロナが落ち着いたら「また行きたい」って思える場所に!

–コロナで変わったことや新しい試みは?
じょにお:コロナ禍でお客さんの意識が変わってきて、仕事帰りにゲームセンターに来てプレイしていた人も、家でゲームを遊ぶようになっています。そこで、オンライン上での大会や有名プレイヤーをゲストに呼んでプレイの解説を配信するなどオンラインイベントに力を入れられたら…と思っています。「何かお店で面白いことをやってるな」って発信し続けることが大事なんだと思います。そしてコロナが落ち着いたら「また行きたい」って思える場所になって欲しいです。

Youtubeを使ったオンライン配信にも取り組んでいる中野TRF

家でのプレイ用のコントローラーなど、故障したときにメーカーでなく、中野TRFに持ち込んでもらえれば修理やメンテナンスをしてくれるサービスを4月から始めたら、すぐに依頼が入ってきました。お客様のニーズを感じるとともに、こういったゲームセンターの新しい価値も生み出していきたいと思っています。

 山浦:製品のことをよくわからないまま買った人に、アドバイスもしています。例えばレバーの基部につけるスプリングとボタンにつけるスプリングは全然別物であるとか。交換時にそのあたりのアドバイスも、もっとしていきたいと思っています。

 じょにお:あと新しい試みがもう一つ。通りを挟んだ店舗で、家庭用ゲーム機とソフトを持ち込んでプレイできるレンタルスペースを始めています。お客様にはゲームのハードとソフト、コントローラーを持参してもらい、うち(中野TRF)はスペースとモニターを貸し出します。小さいお店でもできる新しい試みですね。

機材持ち込み可能なレンタルスペース

–中野ってどんな印象ですか?
じょにお・山浦:中野区は住むのにもオススメです。人が温かくてすごく住みやすい。店舗の入れ替わりは激しいですけど、街の色はずっと変わらずにあってほしいですね。

–今後中野に期待することはなんでしょうか
じょにお:中野は新しい物を取り入れながらも、良い所は残しているまちだと思うんですよ。海外からもサブカルの聖地・中野を目指して来るお客さんが多いので、「中野TRF」はゲームセンターというカルチャーを使って、いろいろと発信していきたいなと思っています。

–本日はお忙しい中、中野TRFの魅力を語っていただきありがとうございました。
じょにお・山浦:ありがとうございました!

(おまけ)お二人がお気に入りの中野の場所

じょにお・山浦:ブロードウェイの入り口、右手通路のすぐの場所にある「名代 宇奈とと」もいいですね。500円で美味しいうな丼が食べれる為、TRFの常連達が遊んだ後は二階のテーブル席でゲーム談義をする集会所となっていたことも。味もコスパも最高です!

中野ブロードウェイのまんだらけの各店舗は、当然はずせないおすすめスポットですね。まんだらけギャラクシーではレトロゲームの充実度が素晴らしいので、中野TRFの配信のレトロゲームは主にここで仕入れています。まんだらけ以外のお店ですと、個人的にお気に入りは海外の輸入ゲームと雑貨のお店「Game Stationここは日本ではなかなか手に入らないゲームソフトやグッズがたくさんあるので、お店の中をのぞくだけでも楽しいです。

中野TRF
所在地 中野5-52-15  中野ブロードウェイ4F
営業時間 火曜・水曜/19:00~24:00、土曜・日曜・祝日/14:00~20:00
定休日 月曜・木曜・金曜
アクセス JR中央線「中野駅」北口より徒歩5分

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