【中野人インタビュー】中野経済新聞編集長・杉山司さん

中野区のニュースを配信するネット新聞「中野経済新聞」

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今月は「中野人」のゲストは、「中野経済新聞」の編集長、杉山司さん
2012年10月創刊の「中野経済新聞」は、中野区のニュースを配信するインターネット新聞です。
杉山さんの本業は中野経済新聞ではなく、WEB制作、UIデザイン(ユーザーインターフェイス・デザイン)、企業向けのITコンサルを行う会社を経営しています。中野経済新聞は、実は地域の経済を活性化させるためにボランティアとして行っているもので、本業の傍ら、一人で取材して一人で写真撮って一人で記事を書いているのだとか。

杉山さんは元サラリーマン。「渋谷にある会社に18年ほど勤めていたのですが、社長になりたくて入ったのにその会社では簡単には社長になれないということに気づき、“それなら自分で会社を作ればいい”と奮起して、今の会社を設立しました。サラリーマン時代に行っていた海外の開発ソフトを日本語化して販売するプロダクトマーケティングの経験や、北京にある企業のコンサルをやっていた経験を活かし、中国に日本の商品を輸出するお手伝いをしたり、海外からの商品などを日本のマーケットに紹介したりといった事業を展開。化粧品や日用品の紹介、中国で流行っているネットゲームを日本のモバイルゲームメーカーに紹介して、日本語版のゲームにするといったことも行っていました」

政治的な問題などから日中間のビジネスが難しくなってきた頃、「“これから中野がハード的に大きく変わっていくので、誰かアーカイブしてくれないか”と声を掛けられて、格好をつけて手を上げて始めたのが中野経済新聞なんです」

中野区在住の杉山さんですが、「住んでいるだけで中野には特に興味もなかった」と語ります。

「サラリーマン時代は中野から出勤して渋谷で飲んで帰って寝る、その繰り返しでした。住んでいるのは東中野ですが、東中野というと、どこかわからない人もいるので、わかりやすく西新宿、北新宿と言っていました。それまでは寝るためだけに家に帰っていて、街のことをまったく意識していなかったのですが、中野経済新聞を始めたのをきっかけに、もっと中野区のことを知ろう、せっかく住んでいるのだからもっとよく見てみようと思い始めたんです

分類するとわかりやすくなる中野文化

「中野駅周辺の場合、駅を中心として4つのエリアに分けられると思うんですよ。南口マルイ本店側のハイソなエリア、なかのZERO周辺の文化エリア、中野ブロードウェイやサンモールがある北口の商店街・昭和の飲み屋街エリア、北口西側にできた新しい四季の森公園エリアと半径2kmほどにあります。
中でも中野ブロードウェイはサブカルで有名ですよね。といっても中野はオタクではなく、僕はマニアの街だと思っているんですよ。中野の人は同じ内容のものでもどんどんと深く掘り下げて勝負しています。だから、マニア。秋葉原はオタク、池袋は乙女、中野はマニア。秋葉原、池袋、中野が三大サブカル聖地と呼ばれている場所です」

また、杉山さんは中野の文化をそれぞれのレイヤーに分けて整理することでわかりやすくなると思い、「中野特撮マニア」「中野つけ麺マニア」「中野ブロードウェイマニア」「中野写真文化マニア」「中野劇場マニア」…といったFacebookページを20個ぐらい運営しています。こうして自分なりのレイヤーで切り取って情報をまとめると、中野の文化が見えやすくなるといいます。
「例えば“中野つけ麺マニア”では僕がつけ麺を食べて紹介することで“中野がつけ麺発祥の地と呼ばれている”ことを知ってもらえます。中野には興味はないけれど、つけ麺には興味があるという人がこれで中野に注目してくれるようになるというわけです」

★「中野つけ麺マニア」:「つけ麺」発祥の地「中野大勝軒」が65年目 坂口大将、故・山岸大将やつけ麺60年を語る
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経済を動かす原動力に!

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「僕は自分が書いたもので経済を動かしたい!という強い思いがあります。大手のメディアなら取り上げないような中二階のものを主に取材して発信しているんですが、中二階情報だけだと経済は大きく循環しません。ですから、今後は大手企業と地域との連携をなるべく拾いながら、情報を発信していくことで経済を少しでも動かしたいと思っています。
今は若く収入の低い人が引っ越してきても、ずっと住んでくれればそのうち収入も上がり、税収も増えます。でも多くなったら他区へ出てしまう人も多い。それでは区としては苦しいでしょうが、それでも区を飛び出した人から見て“中野はよかった”と評価されれば、中野区にとって何かしらの恩恵があるのではと、個人的には思っています。

今後、中野が好きになって、住んで、そして裕福になって税金を落としてくれれば、それが公共施設に投入できる、そういう循環がうまいことできればいいなと。そのお手伝いをしたいなと思っています」

中野を舞台としたハリウッド映画に協力を

「実は現在、中野に住んだ米国人ファミリーにスポットを当てたハリウッド映画制作が進んでいます。中野経済新聞で取り上げた原作本紹介の記事がきっかけとなったこともあり、ローカルコーディネーターとして区長をはじめとした中野区や民間企業、東京都などへの協力を働きかけています」

★中野の実在飲食店が多く登場する書籍が話題に 米国人フードライターが執筆
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原作は家族で中野に1カ月間滞在したフードライターのマシュー・アムスター=バートン著「米国人一家、おいしい東京を食べ尽くす(Pretty Good Number One: An American Family Eats Tokyo)」で、監督・脚本はトライベッカやシアトル、サンダンスほか全米各地の映画祭で観客賞を総ナメにした感動作「チョコレートドーナツ」監督・脚本・製作のトラヴィス・ファイン。

★映画「チョコレートドーナツ」のファイン監督が中野区長を訪問 次回作、中野舞台に
https://nakano.keizai.biz/headline/703/

「このハリウッド映画制作を全力でバックアップして、トラヴィスにすばらしい映画を作っていただきたいと思っています。中野を舞台としたハリウッド映画が誕生する瞬間を、中野のみんなで共有できたら…」と、熱い思いを語ってくれました。

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機動力と人脈を生かしてタイムリーな情報を発信し、そして中野への愛情がたくさん詰まった「中野経済新聞」を、ぜひチェックしてみてください。
中野経済新聞 https://nakano.keizai.biz/

今回の★なかの人
杉山司(すぎやま つかさ)さん
1970年3月28日生まれ。愛知県豊田市出身。山梨大学工学部電気工学科卒。大学時代はアメリカンフットボール部。
現在東証1部上場のシステム会社に入社、2008年、同社最年少で営業統括部長に就任。2010年に独立し、桔梗ICTパートナーズを設立。Webを使ったプロモーションや日本中国間ビジネスを中心としたITコンサルティング事業を展開。2012年から新事業として「中野経済新聞」を発行、編集長に就任。趣味は家紋、戦国武将、城、つけ麺、中国語。中野マニアシリーズなどのFacebookページ20個近くを日々更新する。
現職:桔梗ICTパートナーズ代表取締役、中野経済新聞編集長、東京商工会議所中野支部情報分科会評議員、中野区観光協会理事、中野コンテンツネットワーク協会理事、中野ブロードウェイ応援大使、中野区ものしり博士など

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