【中野人インタビュー】ポケットスクエア支配人・笠原玲子さん

20年かけて構想を練った劇場造り

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「ザ・ポケット」

中野駅南口より徒歩5分ほどの静かな住宅街に、まるで絵本から飛び出てきたかのような建物が現れます。
それが「ポケットスクエア」ここには、4つの劇場(ザ・ポケット/劇場MOMO/テアトルBONBON/劇場HOPE)があります。
今月はポケットスクエアの支配人・笠原玲子さんにお話を聞きました。

「ポケットスクエアは、私の主人が経営するビル管理会社が運営しています。前々から“ビルを建てるだけではおもしろくないから、何か好きなことをやりたい! できたら、劇場を作ってみたい”という気持ちを持っていました。ただ、どう作れば良いかわからなかったので、ザ・ポケットを建てるまでの20年間はひたすら2人で都内の劇場を巡りました。劇場をあちこち回って、細かいところまで見ながらしっかりと構想を練っていきました。

今ポケットスクエアがあるこの場所には、戦前からの古いアパートが建っていました。建て替えの話が出た時、中野に劇場を作るのはどうだろうということで、1998年にザ・ポケットが生まれることになったんです。その後、2000年に劇場MOMO、2009年にテアトルBONBONと劇場HOPEが誕生しました」

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ポケットスクエア支配人・笠原玲子さん

安いだけではなくメンテナンスもしっかりと行き届いた「貸小屋」

ポケットスクエアの中で、一番大きな劇場が「ザ・ポケット」、道を挟んで「劇場MOMO」があり、その隣に「テアトルBONBON」があり、その地下が「劇場HOPE」です。

「今では何の営業をしなくても劇団の方々が使ってくださるようになり、劇場を使ってくださる皆さんがポケットを育ててくれたのだと思っています。ですから、皆さんに気持ち良く使っていただくためにも、いつもきちんとした状態で提供しなければならないんです。
ポケットスクエアは使用料がほかと比べて安いというのも魅力のひとつです。今まで値上げはしていません。だからといって、安いだけではだめ。一番いい状態を安く提供することが重要なんです。ですから、設備が壊れていたり、使えない機材がないように、メンテナンスには常に気を配っていますよ。
ポケットスクエアでは一年間ほとんど休みなく公演を行っていますから、ご近所に迷惑をかけないのも重要なことです。苦情を言われないように細心の注意を払っています。もちろん、劇場に来るお客様にも協力いただいて、なるべく路上ではなく館内で歓談してもらったりといった配慮も忘れません」

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劇場MOMO

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劇場HOPE

もっと皆さんにお芝居を好きになってもらいたい!

劇場を運営するのは初めてだったので、オープン当時はわからないことだらけで大変だったと語る笠原さん。
「劇場はこれ以上は作りません。現在の劇場をより良い状態で皆さんに提供したいのです。それが一番、難しいことです。
また、スタッフもいるので、赤字にはさせられません。劇場のメンテナンスもありますし、掃除の業者も入れなくてはいけません。本当に運営するのは大変です。
それに、使っていただく劇団の方にも、がんばっていいものを作り上げてもらいたい。もっともっと多くの方に劇場に足を運んでもらい、お芝居を好きになってほしいですね」

ポケットスクエア(ザ・ポケット、劇場MOMO、テアトルBONBON、劇場HOPE)
住所/中野区中野3-22-8 ザ・ポケット2F(劇場事務所)
アクセス/JR・東京メトロ東西線「中野」駅南口徒歩5分
TEL/03 -3381-8422
http://www.pocketsquare.jp/index.php

 

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今回の★なかの人
笠原玲子(かさはられいこ)さん
大学卒業後半年ほど働いて主婦となり、子育て終了後、1998年「ザ・ポケット」オープンに際し、支配人を引き受け演劇の世界に飛び込む。
2000年に「劇場MOMO]を2009年10月には「テアトルBONBON」「劇場HOPE」を次々とオープンさせる。

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