【新井薬師】"初級編"ネーミングがユニークな公園内の施設(哲学堂公園)

ネーミングがユニークな公園内の施設

哲学堂は、園内を散歩するだけで自然と哲学とその考え方に触れられる“哲学のテーマパーク”として、赤い六角形の塔が有名な中野区の重要文化財です。「哲学って言われても馴染みがないな」という人には園内にある77の見所スポットの斬新なネーミングに注目する楽しみ方がオススメ。公園が作られた明治時代につけられたネーミングは、今見るとちょっと中二病っぽかったり、どういう意味?と想像力を掻き立てられたりするものが多く、名前を見ていくだけでも楽しめます。

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園内の77箇所のスポット名は各所に看板があるのでそこでチェック

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ふりがな付きなので「この漢字でこう読むんだ!」という発見も

 

全77スポットの名前を一挙公開

1哲学関、2真理界、3鑽仰軒、4哲理門、5一元牆、 6常識門、7髑髏庵、8復活廊、9鬼神窟、10接神室、 11霊明閣、12百科叢、13時空岡、14四聖堂、15唱念塔、 16六賢台、17天狗松、18筆塚、19懐疑巷、20経験坂、 21感覚巒、22万有林、23三字壇・哲史塀、24三祖碑、25唯物園・哲史蹊、 26物字壇、27客観廬、28進化溝、29理化潭、30博物隄、 31数理江、32観象梁、33神秘洞、34狸燈、35後天沼、 36原子橋、37自然井、38造化澗、39二元衢、40学界津、 41独断峡、42唯心庭、43心字池、44倫理淵、45理性島、 46心理崖、47鬼燈、48概念橋、49先天泉、50主観亭、 51認識路、52直覚径、53論理域、54演繹観、55帰納場、 56意識駅、57絶対城、58聖哲碑、59観念脚、60観察境、 61紀念碑、62相対渓、63理想橋、64理外門、65幽霊梅、 66宇宙館、67皇国殿、68三学亭、69硯塚、70無尽蔵、71万象庫、72向上楼、73望遠橋、74星界洲、75半月台(76と77は、文献記録が欠けており不明)

ピックアップネーミングその①「絶対城」

図書館として作られた建物。「絶対的な真理に到達せんと欲するならば、万巻の書物を読み尽くすことである」という教えから、絶対城と命名されたと言われています。書架に収められていた図書は、円了氏が明治19年から30年間にわたって収集した物。明治以前の国書・漢籍・仏書などなど、円了博士が世界各国から集めたものが全部で21,193冊あったそう。これらの図書は、1975年に東洋大学へ無償譲与されており現在は、建物が遺構として残っているだけで、図書館としての機能はありません。

「絶対」とは、一切の現象に超越する宇宙の原理と言われており、この感覚的現象の世界が移ろい易い過ぎ去りゆく相対的世界であるとすれば、この世界を超えて、この世界の根底に存すると考えられる永遠の世界が絶対の世界であり、絶対者である。(哲学堂公園事務所「哲学堂ガイドマップ用語」より)

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ピックアップネーミングその②「髑髏庵」

禍々しい名前ですが実はここは休息所。「髑髏」は精神上の死を表現したもので、来客した人はこの休息室で俗心を清めるのが目的とされていたそうです。世間にいることで穢された心をが。一度この庵に入ることで消滅するという意味を込めて、当時は、骸骨を掛けて表示もしてあったといいます。※現在は、骸骨の展示はありません。
通常は内部の展示はしていませんが、俳句会などの際には今でも集会室として利用されています。

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髑髏庵:撮影/泉大悟

 

ピックアップネーミングその③「無尽蔵」

無尽蔵は二階建ての陳列所で、井上円了博士が国内各地を周遊された時の記念品など、種々雑多な物が陳列されていました。二階建てで一階は[万象庫]、二階は[向上樓]と名付けられています。種々雑多なものを陳列しており、妖怪棚や、珍奇棚もあったようです。現在は中野区の歴史民族資料館に保存されています。
「無尽」とは、いくら取っても尽きないさまのことを表しますが、実際にはこの中に陳列していたものの中には消失したものも多いと言われています。

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無尽蔵:撮影/泉大悟

 

広い園内は自然豊かで、散歩するのにもぴったり。哲学に興味がない人も、まずはお散歩コースとしてふらりと立ち寄ってみては。目についたスポットで、名前をチェックしたりするうちに、自然と哲学についての興味が湧いてくるかもしれません。

 

tetsugakudou_外観哲学堂公園

◾住所:東京都中野区松が丘1-34-28
◾アクセス:西武新宿線「新井薬師前駅」から徒歩12分
都営大江戸線「落合南長崎駅」から徒歩13分
http://tetsugakudo.jp/

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