地元東中野が舞台の映画の凱旋上映「沈没家族 劇場版」

沈没家族/監督:加納土

1995年にシングルマザーだった当時23歳の写真家・加納穂子が、「いろいろな人と一緒に子供を育てられたら、子供も大人も楽しいのではないか」と考え、共同で育児をする人を募集した結果、独身男性や幼い子を抱えた母親など10人ほどが集まり、東中野のアパートで共同生活が始まる。あたらしい「家族のカタチ」を問いかけるドキュメンタリー。
特殊な家族形態であることを認識し始めると同時に複雑な感情を抱きつづけてきた加納の息子である土(つち)は、大学でメディア社会学を専攻していたことから、卒業制作映像として、過去に自分を世話してくれていた人たちを題材にドキュメンタリー映画を制作。PFFアワード2017審査員特別賞、京都国際学生映画祭2017で観客賞と実写映画グランプリを受賞。「劇場版」とあるのは、再編集とMONO NO AWAREによる主題歌を加えたバージョンアップ版を意味する。

【大槻支配人のおすすめポイント】

「新宿と近いけどある程度の距離はあって、比較的家賃は安く、未だに個人商店が生きられる街である東中野は、いろんなことにトライできる場所なんだろうな、っていう感覚はずっとあって、『沈没家族』はまさにその思いにぴったり合った作品でしたね。当時の政治家が、男女雇用機会均等法や選択的夫婦別姓の採用について、『そんなことをしたら日本が沈没してしまう』と発言したのを受けて加納穂子自らが自分たちを『沈没家族』、家を『沈没ハウス』と命名したのは、『家族』を血縁で捉える保守的な考え方へのカウンターですね。登場人物はみな、素朴な感じの、イマドキっぽくない人たちなんですけど、考え方はかなり先端を行っているんですよ。地元の作品でもあるし、これはもう、飽きられるまで上映し続けようと思っています」

上映時間についてはコチラを参照ください。