【中野人インタビュー】中野マルイ店長 関崎陽子さん

多い日は平日で1万5000人、休日には2万人が来店するという「中野マルイ」。中野の街に欠かせない存在の同店で、昨年(2018年)4月から店長を務めているのが関崎陽子さんです。「仕事も生活も充実させることができる中野が大好き!」という、まさに“中野人”な姿に迫りました。
注)インタビューは3月中旬に実施したため、肩書は当時のもの

関崎陽子さん

「マルイさんがないと困る!」
地元の声援に後押しされて再オープン

中野の地で長く親しまれてきた、「丸井中野本店」。2007年に一度閉店するものの、当初から閉店を惜しむ声が挙がり、ついに2011年に地域密着型の店舗「中野マルイ」として再オープンを果たします。
閉店当時、当店にいた諸先輩からは『中野には、マルイさんがないと困る』という声が多かったという話を聞いています。そうした地元の方々の声が、再オープンを後押ししてくださいました。とにかく中野のお客様はやさしくて温かい! 私たちに声をかけてくださる時も『マルイさん』って言ってくださるんです。お褒めのお手紙でも、お叱りのメールでも『マルイさん』。それだけ近くに感じていただいているんだな、って私は解釈しています」

中野マルイ

中野駅南口の目の前にある「中野マルイ」。地下1階、地上6階の同店には、食・ファッション・雑貨・スーパーなど、さまざまな店舗が入っています

ほかのマルイ店舗に比べ、中野店は客層が20代から50代・60代と幅広いのが特徴だと話します。 「中野に大学や企業が来てからは来店時間にも変化があって、午前中は地域の年配の方、夕方になると学生さんやお勤め帰りの方が多く来店されるので、午前中と午後、夕方のお店の雰囲気が違うんです。当店はマルイ全店の中でも1番小さい部類なんですが、その中にスーパーがあり、アパレルやレストラン、サービステナントもあってフルスペックでものが揃っているので、『ここに来るといろんなことができる』という雰囲気作りを大切にしています。たとえば、お客様に『また新しい事やっているね』と思っていただけるよう、店頭のイベントは2週間に1回切り替えています。おかげさまで、毎日来てくださるお客様やベビーカーや抱っこ紐で来店されるご家族連れのお客様も増えました」

860平方メートル超のビオトープは 地域の人の憩いの場に

再オープンの際に、「地域の憩いの場となるように」と作られたのが、同店西側にある「四季の庭・水辺の庭」。里山や水辺環境を取り入れたビオトープは、水のせせらぎや豊かな緑が楽しめますが、今現在も緑を増やしている最中なのだそう。 「都市型庭園があるのは、当店と『新宿マルイ本館』のみ。熱烈なファンの方もいて、『あんなにすばらしい庭はない! 大事にしてください』といった激励のお手紙もいただきました。春や夏、秋など暖かい季節には、お弁当を食べているご家族や、お菓子やパンを持っておやつを食べに来るご家族もいて賑わっています」

四季の庭・水辺の庭

都会の真ん中とは思えないくらい、緑豊かな「四季の庭・水辺の庭」。テラスもあるので、ショッピングの合間に休憩する人も

このスペースは地域の皆さんにお使い頂き、さまざまなイベントも開催されています。 「地域の商店会の方が焼き芋を1000本配るイベントや、夏にはお祭りも開催。当店の隣にある『レンガ坂』と協力して、1本1本の木にイルミネーションを飾り付けてライトアップさせたり。また鳥や虫も集まるので、毎年8月には地域の皆様と一緒に『生物多様性調査』をして、その成果のパネルを(店舗西側の)フェンスの裏側に展示しています。参加したお子さまたちから感想文も届いたりして、地域のお役に立てているなと感じます」

四季の庭・水辺の庭 2

地域の小学生が小川に生息する生き物を調査。意外なものが見つかることもあり、子ども達も夢中

四季の庭・水辺の庭 3

調査結果は毎年パネルにして展示。買い物の帰りに足を止めて、見入る人もいるそう

お客様の生活がより豊かなものになるように
地域の皆さんに恩返しをしていきたい

関崎陽子さん 2

 「何かあったら、『中野マルイ』に行けばいいよね」、そんな風に、地域のお客様に愛していただけるお店にすべく、店舗の魅力を高めることを目指す。
中野は丸井創業の地で、本社は中野。私も労働組合で働いていた12年間は中野に勤務していましたし、実は一昨年(2017年)まで、15年ほど中野区民だったんです。中野ってアクセスはいいし、都会なのに思いのほか静か。いろいろなものが揃うし、食べ物もお酒もおいしい! 仕事も生活も充実させることができて、すごく住みやすい街なんです。そんな中野での生活をもっと豊かに潤いのあるものにしていくのが、今後の当店の目標。お客様が『ほしいな』と思う商品や、体験ができる店として、ふらっと立ち寄れる、“よろずや”的な店舗にしたい。それでお客様にうれしい気持ちになっていただいて、さらにスタッフたちも同じようなうれしい気持ちで働けたらいいなと思います」
同店に入る50近いテナントをもっと知ってもらうというのも課題のひとつ。「例えば『食』だったら試食会をやったり、また手芸のお店『ドリーム』さんならイベントを店頭でやってもらったり。今年(2019年)のゴールデンウィークは10連休なので、そうしたイベントができたらいいなと考えています。それで、『中野に来たら楽しい!』と思ってもらえたらうれしいですね」

関崎陽子さん 3

今後はますます地域と協力しながら、中野マルイを、そして中野の街を盛り上げていきたいと話します。 「中野サンプラザの『サンプラザボウル』さんと協力して、ボウリングの後は、当店のレストラン街で食事を楽しんでいただけるよう、中野マルイをご紹介するなど、取り組んでいます。最近は中国や韓国などアジア圏のお客様も増えたので、外国のお客様のために、店内の案内の外国版や観光ガイドなども作っていきたいですね。当店は、お客様あってのお店。再オープンの時に応援してくださった地域のみなさまに、どうやったら恩返しができるのか、いつも考えています。お客様からいろいろご意見をいただきながら、これからも一緒にお店を育てていければ、と思っています

 

【中野のお気に入りスポット】
レンガ坂通り&紅葉山公園

中野マルイのすぐ隣にある「レンガ坂」は、飲めるお店が多くて大好き! あと「紅葉山公園」も好きです。煮詰まって「う~っ」となったりする時は お昼休みにリセットしに行きます。

●レンガ坂
アクセス JR中央・総武線・東京メトロ東西線「中野」駅南口から徒歩1分
http://rengazaka.tokyo.jp/index.html

レンガ坂

●紅葉山公園
住所 中野区中野2-5
アクセス JR中央・総武線・東京メトロ東西線「中野」駅から徒歩7分
https://www.visit.city-tokyo-nakano.jp/attractions/park/335/

今回の中野人
中野マルイ店長
関崎陽子さん

関崎陽子さん 4東京生まれの金沢育ち。1998年、株式会社丸井に入社。 「丸井水戸店」「マルイファミリー志木」の売り場担当、本社の広報、商品企画、靴のバイヤー、 金融など多岐にわたる業務に携わった後、労働組合で12年間勤務。 2017年、「北千住マルイ」勤務を経て、2018年4月より現職(2019年3月現在)。 趣味は“弾丸ツアー”。「ビールを飲みにプラハに滞在42時間とか、世界遺産を見にベルギーに2泊する旅とか(笑)。3日お休みがあれば、旅行に行っちゃいます!」