昔ながらの素材と作り方で和人形づくりを伝承、和人形・松村勢津子さん 2014.05.16 UP JR中央線沿線エリア 中野人 伝統工芸 髪型や着物など日本の伝統的な風俗を写した人形の「和人形」。そのルーツは、「はにわ」からとも言われています。その後、てるてるぼうずに着物を着せたような「天児」、赤い布で作った「猿ぼぼ」が人形の原型として、日本各地に残っています。また、市松人形に代表される抱き人形は、女の子の誕生やひ…
深い透明感と神秘的な艶やかさ、江戸べっ甲・野村勇さん 2014.05.16 UP JR中央線沿線エリア 中野人 伝統工芸 べっ甲細工の素材は、南方の海域やカリブ海、インド洋に生息するウミガメの一種であるタイマイの甲羅、ツメ、腹甲です。素材は薄くて均一でないので、水と熱と圧力を使い、数枚を張り合わせ厚みを出して細工します。 深い透明感と神秘的な艶やかさ、飴色や白黒のコントラストの美しさが人々を魅了して…
高貴な優雅さと品格の佐賀錦・大谷久美子さん 2014.05.16 UP JR中央線沿線エリア 中野人 伝統工芸 江戸時代、肥前(佐賀県)鹿島・鍋島家9代目藩主の夫人・柏岡の方が病に伏していたとき、天井の網代模様の面白さに惹かれ、織物に応用したのが始まりと言われています。 金銀の箔置きをした和紙を細かく裁断してタテ糸にし、絹糸や錦糸を染色したものをヨコ糸にして織ります。 高貴な人達のたしなみ…
細かい手作業から生まれる格調高い型紙彫刻・久保田巌さん 2014.05.16 UP JR中央線沿線エリア 中野人 伝統工芸 江戸小紋など、細かな模様を染めるときに使う型紙を作るのが、久保田さんの仕事です。型紙の原型は、桜の葉や寺の教本が虫に食われた形のおもしろさがヒントとなったとの言い伝えが。 紀州徳川家の庇護を受け、全国をめぐり江戸に進出した型紙師が、町人文化の隆盛とともに粋で洗練された江戸型紙を完…
精巧で美しい楽器オルゴールの音色・永井淳さん 2014.05.16 UP JR中央線沿線エリア 中野人 伝統工芸 52歳で指物の職人に師事した永井さんは、60歳の時には指物の技術を使って高音質のオルゴールを開発。その後2年半にわたり「三協精機※」のコンサルタントとしてオルゴールボックスの開発に協力しました。※三協精機=1990年ごろには世界のオルゴールの90%以上を生産 「職人として、使って…
「中野区伝統工芸展」でチェック! あつらえる楽しさに技で応える【東京無地染】 2014.05.13 UP JR中央線沿線エリア 中野人 伝統工芸 6月6日(金)~8日(日)に「中野区産業振興センター(旧・勤労福祉会館)」で催される「中野区伝統工芸展」。今年で第23回を迎えます。 創業地京都から中野区本町移って100年余り、「中央染工」三代目の西島正樹さんに伝統工芸「東京無地染」についてお聞きしました。 白生地を柄なしの単色…
手作業が守る日本古来の伝統美、着物仕立て・栗原敏夫さん 2014.05.06 UP JR中央線沿線エリア 中野人 伝統工芸 幅約36cmの細長い布から、日本ならではの衣装、着物を作り上げるのが、着物仕立ての仕事です。 一般的に着物は、洋服と違って多少サイズが合っていなくても、着られると思いがち。でも美しく着こなすには、着る人の体型に合わせたオーダーメードともいえる仕立てが重要です。そこで、職人の技を発…
着物を蘇らせる伝統の技、東京無地染職人・西島正樹さん 2014.04.30 UP JR中央線沿線エリア 中野人 伝統工芸 草木の液を布地に色付けすることから始まった染色。奈良・平安時代に技術が確立され、江戸時代には江戸紫、江戸茶などの無地染が江戸庶民文化として芽生え、庶民の間で広く愛用されました。 現在の東京無地染は化学染料を使用。赤・青・紫・黄・黒の5色の組合せと、長年の職人の勘と技による手作業で…