【アニメ・サブカル】マニアック本の世界

「ミニコミ」って言葉、みなさんご存知でしょうか。
新聞や雑誌などの「マスコミ」と呼ばれる媒体に比べて、部数や対象読者数が少数なものを指して使う和製英語です。
「自主制作の本」と聞けばなんとなく「ああ!」と思う方もいるのではないでしょうか。ミニコミは一般的にテーマや内容がマニアックなものが多い傾向にありますが、それらを中心に品揃えしているアニメ・サブカルの街・中野ならではともいうべきお店を訪ね「マニアック本の世界」を今回のぞいてきました。

 

一般流通していないものを中心とした品揃え

タコシェ

今回訪れたのは中野ブロードウェイ内にある「TACO ché (タコシェ)」というお店。自主制作の本を含むミニコミ誌の他、CD、ポスター、アクセサリー、カタログ、パンフレット、イラスト、更に彫刻まで、一般書店ではなかなか取り扱っていないマニアックな商品がここでは手にいれることができます。元は独創的な誌面内容で有名なコミック「ガロ」のアンテナショップとして1993年に誕生。サブカルチャーという言葉が世の中にも広まりつつあった中で、ジャンルをこえて活動するガロの作家達の作品やグッズを中心に販売していました。やがてガロ関連の作品だけでなく幅広い作家達の作品も取り扱うようになり、今では店内に様々な形態の作品を1万点近くそろえています。

 

訪れる人を惹きつけるマニアックな作品達
ナポリタン愛に溢れる一冊「ナポリタン、」(おくがわじゅんいち著)

ナポリタン愛に溢れる一冊「ナポリタン、」(おくがわじゅんいち著)

実際店内にある本を見てみると、なかなか見かけないテーマの作品が多いこと多いこと。例えば様々なナポリタンを写真やエッセイで紹介している丸ごと一冊ナポリタンについて書かれた本や、珍スポットの発掘マニアたちが2年がかりで作成した旅ガイド合同誌、ドーナツ探求家の作者によるドーナツ食紀行本や、作者の日常をひたすらスケッチしたものをまとめたもの等々実にマニアック。でも本の目の前に立つとどの本も読んでみたくなるから不思議です。実際お店が開店するとすぐにお客さんが次々と訪れ、様々な本を手に取っていました。その中で大阪からやって来た人にお話を聞かせてもらうと「この世界(マニアックサブカル好き)では有名なお店。品揃えも豊富で新刊も沢山入っていて、何回来ても飽きないですね」とのこと。確かに店内を眺めているお客さん達はみなさんとても楽しそう。しかしこれほど独特な雰囲気を持ちながら、来る人を魅了する商品たちはどういった基準で選ばれているのでしょうか。店長の中山さんにお話を伺ってみました。

しい「好き」の架け橋になれれば
繊細で緻密なタッチが美しいこだわりが伝わる須藤由希子画集

繊細で緻密なタッチが美しいこだわりが伝わる須藤由希子画集。これも自費出版物

「出来た頃から変わらず、このお店には様々な表現や探求の魅力を広く世の中に発信したいという思いがあります。そのためテーマはマニアックなものが多くなってしまいがちですが、愛好家達だけが楽しめるものは集めていません。そのジャンルにはじめて触れる読者の方々がそのジャンルや作家さん達に興味を持つきっかけになってくれて、新しい世界の架け橋となるような、そんな魅力をちゃんと発信している本を出来るだけ選んでいます。ミニコミや手製の作品の中には素朴で拙いものもあったりしますが、見かけや先入観にとらわれずに作品を御覧になって、新しい「好き」に出会って欲しいですね。」

 

普段なかなか見かけることが少ない様々なジャンルのマニアックな本たち。
それらが集まる中野のお店で、新しい「好きとの出会い」を見つけてください。

 

■■■店舗情報■■■
TACO ché (タコシェ)
〒164-0001
東京都中野区中野5-52-15 中野ブロードウェイ3F
tel 03-5343-3010 fax 03-5343-4010
営業時間 12:00~20:00(年中無休)
★詳しくはコチラ

タコシェ外観