哲学堂と中野のまちを楽しむ本
哲学堂公園
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中野区の北部、松が丘に位置するこの公園は、一万七千坪の広大な敷地を擁し、妙正寺川と一体となって四季折々、その豊かな自然で私たちを憩わせ、そして和ませてくれます。中野駅から一足のばして、この世界に類をみない「哲学のテーマパーク」に出かけてみませんか。

創設者井上円了

明治37年にこの公園を開園したのは、哲学館(現東洋大学)創立者で、妖怪学博士としても有名な哲学者・井上円了。井上にとって哲学は、日本の近代化を精神面から支える不可欠の学であり人生を向上させる学問でした。
写真:東洋大学井上円了研究センター所蔵
哲学堂77場
園内には77場の哲学に由来するユニークな名前の建物や石造物、通路などが点在しています。
哲学の思想と世界観を垣間見ながら、のんびり散策を楽しむことが出来ます。
360°VIEW(時空岡/初夏)
360°VIEW(時空岡/冬)
哲学堂のみどころ
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哲理門
哲学堂の正門。右の柱には物質の世界の不思議を表す天狗像が、左の柱には精神の世界の不思議を表す幽霊像が配されています。
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六賢台
哲学堂のランドマーク的存在。東洋の賢人として、聖徳太子、菅原道真、荘子、朱子、龍樹、迦毘羅の6人が祀られています。
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四聖堂
哲学堂の中心的な建物。四面のいずれも正面とされ、孔子、釈迦、ソクラテス、カントを奉祀しています。堂内には釈迦涅槃像が安置されています。
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懐疑巷・筆塚
前方に進めば「唯物園」、後方に進めば「唯心庭」へと向かう分岐路で、哲学上の分岐点を示しています。写真左上には、筆の形をした「筆塚」があります。
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狸灯
人は狸のごとく人を騙したりするが、光輝ある霊性を発することもあると、腹部に灯篭が仕込まれました。狸灯は人生観を表しています。
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鬼灯
人間の心の中に妄想や悪念があるのは心の鬼のためだが、心の中には良心もある。鬼が良心を示す灯籠に圧倒させられ、苦しんでいる様子を示しており、人心観を表しています。
古建築物公開について
以下の古建築物を、春期・秋期・月例公開しています。
(公開する古建築物:四聖堂・六賢台・無尽蔵・宇宙館・絶対城)
- 春期公開
- 4月29日~5月5日 9:00 ~ 17:00
- 秋期公開
- 10月1日~10月30日土日祝日のみ 9:00 ~ 16:00
- 月例公開
- 毎月第1日曜(変更の場合あり)時間は月により異なります
※詳しくは、哲学堂公園事務所までお問い合わせください。
施設案内
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アクセス
- ・西武新宿線「新井薬師前駅」から徒歩12分
- ・JR中央線、東京メトロ東西線「中野駅」から徒歩30分
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所在地〒165-0024 東京都中野区松が丘1-34-28
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電話TEL/03-3951-2515
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開園時間3/1~9/30 8:00~18:00
10/1~11/1 8:00~17:00
12/1~2/末 9:00~17:00 -
休園日年末(12/29~12/31)
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哲学堂公園
ホームページ
※哲学堂公園でのイベントなど、詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.tetsugakudo.jp/ -
駐車場
- ・平日のみ12台まで駐車可。
※満車の場合は近隣駐車場をご利用下さい。 - ・土日祝休日は駐車場はご利用できません。障害をお持ちの方については、障害者手帳をご提示いただければ駐車可能です。駐車される場合は、事前に管理事務所にご連絡いただくか、駐車場整理員へ障害者手帳のご提示をお願いします。
- ・平日のみ12台まで駐車可。
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電子パンフレット
「哲学堂公園」観光パンフレット